少し薄手のウールなので柔らかい質感でとても軽く
サッと羽織るのにもぴったりです。
がっつり重たいウールだと肩凝りが。。。という方には
こんな軽い生地がおすすめです。
車移動が中心でちょっと羽織るだけという方にも
しわが目立ちにくくていい感じの厚みです。
チェックは柄合わせに神経を使います。。。という方もおられますが
これくらい小さなチェックなら柄合わせなしでも全然いいとわたしは思います。
カジュアルに羽織るイメージで気楽に制作してみてくださいね。
色は3色展開。
やわらかい色みのベージュ、
上品なグレー、
シンプルなネイビー。
こんなクラシックな印象のツイードならジャケットを作りたい。
トラディショナルな雰囲気がより引き立つ『コクーンブルゾン』なら
秋冬に活躍するアウターになります。
パンツを合わせるのもカッコいい感じでよいですが
わたしはあえてロング丈のワンピースに合わせて
大人かわいいスタイリングをしたいと思います。
おすすめパターン参考写真
【STEP UP】No.198 コクーンブルゾン
このウールは某メーカーさんの生地になるのですが
昨年の冬時点では希望小売価格が1mあたり4,000~5,000円という
とんでもなく高価なものでした。
『コクーンブルゾン』制作にはだいたい2m前後の生地が必要です。
(正確な数字は以下を参考に)
参考用尺
|
※前ポケット |
サイズ |
105cm幅 |
110cm幅 |
120cm幅 |
135cm幅 |
140cm幅 |
145cm幅 |
105cm幅 |
36 |
2.7m★ |
2.5m★ |
2.3m |
2m |
2m |
1.9m |
0.3m |
38 |
2.8m★ |
2.6m★ |
2.4m |
2.1m |
2.1m |
2m |
0.3m |
40 |
2.9m★ |
2.7m★ |
2.4m |
2.2m |
2.1m |
2.1m |
0.3m |
42 |
3m★ |
2.8m★ |
2.7m★ |
2.3m |
2.2m |
2.1m |
0.3m |
ちなみに「前ポケット」の生地0.3mですが
これはポケットの裏側につかいます。
厚いウールをポケットの裏にも使うとごわごわ、もこもこになってしまうので
薄い別生地を使う事で、すっきりしあげます。
お好みで綿でもリネンのはぎれでも代用可能です。
お手持ちのはぎれを活用させてくださいね。
仮に1m5000円の生地を使うとすると単純に2m分で10,000円になります。
上質なウールなのでそれでも既製品のブルゾンよりは安価かもしれませんが
手づくりの良さってやっぱりお手軽価格というのが重要だと思うのです。
もちろん、いくら安価でも安かろう悪かろうでは意味がありませんけど
良い品質の生地を使って、お手軽価格で手づくりを楽しむ、
そして出来上がったお洋服を着てさらに楽しむ。
これがわたしの理想です。
今回ご紹介するウールは上質で高価なものではあるのですが
実は昨シーズンのものになります。
つまり、最新コレクションからのセレクトではありません。
生地がどんどん値上がりするのに危機感を覚えて
昨シーズンの終わりに、メーカーさんが見切る生地を
Rick Rack が安値で買い取りました。
安値で買い取りができたのは大量に買い付けたからです。
そしてそれを1年間倉庫で寝かせてきました。
1年間の倉庫代がかかっているので
それらは1mあたり100円を価格に反映させていただきましたが
それでもかなりお手頃でご紹介することができました。
今シーズンのRick Rack 販売価格は
どれも 1m 1800yen(税込1980)とさせていただきます。
コクーンブルゾン1着分 2.5mなら4500円で制作可能です。
これくらいの価格が手づくりには適正だとわたしなら思います。
ブルゾンじゃなくてもこんなコート用などにも
ぜひ活用させてみてください。
おすすめパターン参考写真
ノーカラーコート(裏地つき)
おすすめパターン参考写真
【STEP UP】No.163 コクーンコート
ウール生地は縮みやすい素材です。
水に濡れると縮みが生じます。
洋服をつくるのなら
メンテナンスの基本はドライクリーニングになるため、
洗濯を想定した水につける地直し方法は行いません。
地の目を整えるため、
縫う前に下記の方法で軽い地直しをしてください。
1. 霧吹きを使って生地の表面全体にたっぷり霧を吹きつける。
2. ビニール袋などに入れて密閉し、
2~3時間放置して水分をしっかりとなじませる。
3. 当て布をしてドライアイロンで地の目を整える
バッグや雑貨、小物などくり返しお洗濯しないものに関しては
地直しをしなくても大きな問題はありません。
この生地には方向性があるので、
型紙を差し込んで裁断することはできません。
上から下に手のひらでなぞって
抵抗なく滑らかな手触りが正しい生地の方向です。
written by みその